エポック社 野球盤AM型
  
  
 
● 嗚呼、A型!
  
このころからエポック社はサイズ及び付加機能によりA、B、Cと、3種
の野球盤を発売する。可処分所得や住居の広さに相応の型を提供し、
多くの子どもたちに楽しんでもらおうというメーカーの姿勢であろうが、
いちばん小さい(もちろん安い)C型を、やっと買ってもらった子にとって、
やはりA型は憧れだし、当たり前のように持っていた金持ちの友だちを
羨むなという方が無理な話である。
このA型は両翼54.5cm、中堅スタンドまでまで45cm、広い。
  

  
    
● 消える魔球
  
デラックス野球盤以降、このAM型が何世代目かは不明だが、そこに
急激な進化を見て取ることができる。
まずはあまりにも有名な 「消える魔球」 の登場である。本塁手前の
地面がパックリ開いて、ボールが地下に消える。 そんなバカな!
と思っても仕方ない。だって星飛雄馬の大リーグボール2号なんだもん。
  

  
 
● スイッチヒッティング
 
打者側にも新兵器が2つ。まずはスイッチヒッティング。これで初めて
王選手が左打席に立つことができるようになった。
そしてもうひとつは 「ワンタッチ・ヒッティング」。写真左の緑の突起を
越えてバットをセットし、緑の円筒形ボタンを押すと突起が下にへこんで
抑えられていたバットが回るという仕組み。
 

 
  
● ダイヤル式カウンター
 
一塁側ベンチ上にダイヤル式カウンターが設置され、ストライク、
ボール、アウトカウントが一目でわかるようになった。
かくして、「巨人の星」 人気をうまく取り入れた 「消える魔球」 を
はじめ、3タイプ発売などの新機軸が、高度経済成長もあって親たちの
購買意欲(使命感、または義務感?)を掻き立て、これ以降、野球盤は
大ヒット+ロングセラーを続けていく。
時まさに昭和40年代真っ只中であった。


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